シノビガミ：空蝉の剣・改

以下サイトの公開シナリオをベースにしています。
https://sites.google.com/site/komorigames/shinobigami

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シナリオ名  ：空蝉の剣
作成者      ：Komori.K
改変者      ：aoi_erimiya
タイプ      ：特殊型
リミット    ：2
人数        ：2人(または1人)
シーン表    ：通常/回想
プライズ    ：
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■トレーラー
「此度の忍務にお前たちは連れていけない。
  なに、心配は要らないよ。二人でお土産を楽しみにして待っておいで」

その言葉を最後に、彼は帰らぬ人となる。
妖魔の咬み傷で無残に荒らされた亡骸に、穏やかだった師匠の面影はなかった。
残された二人の弟子は復讐を固く誓い合う。

今度妖魔が姿を現すのは次の満月の晩。逃せば、もう機会はないだろう。
必ず討ち果たす。――どんな手段を使っても。
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■レギュレーション等
・基本ルールブック準拠。PLはスタートブック上下でもプレイ可能。
・キャラクターは全て中忍。背景・奥義開発はGMのお好みで。
・背景【侵蝕】、従者は非推奨。
・【居所】はお互い最初から所持しているものとして扱う。

PC2を一般人NPCとすることで、1人用シナリオとしてもプレイ可能。
1人用としてマスタリングする際の運用指針は秘匿情報に記載。

本シナリオの使用・改変はご自由にどうぞ。

2015年 公開
2016/07/24 シーン表追加、その他細々加筆
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■PC1  推奨：なし
・使命：【師匠の仇を討つ。】
・導入：
あなたとPC2はきょうだい弟子で、家族同然に育った。
だが、五年前のある日、あなたたちの師は狗の姿の妖魔によって殺された。
それからというもの、日々過酷な修行を積んできた。強くなるために。

■PC2  推奨：なし
・使命：【師匠の仇を討つ。】
・導入：
師はかつてみなしごであるあなたを引き取り、大切に育ててくれた。
温かく居心地のよかった三人の家は、今はもうない。
仇を討つと墓前に誓った。そのためならば、どんな犠牲も厭わない。

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空蝉の刀
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[ハンドアウト]
滝川のもたらした一振りの刀。
持ち主の復讐心に呼応して、刀身に魂が宿り、魔剣「憤怒の刃」と変ずる。
この刀を以ってすれば不死の妖魔の息の根を止めることもできるだろう。
プライズの自分からの譲渡は不可。ただし情報の譲渡は可能。
この刀の秘密は判定では暴けない。※PCにはその旨を伝える事
このプライズの秘密は、所有者の回想シーンで自分の秘密と共に公開してもよい。

[秘密1]
復讐を果たし夜が明けたとき、この刀は魔剣へと完全に変貌する。
仇を殺したあと、クライマックスフェイズの戦果処理完了時に
このプライズを所持していた者は、その魂を永久に魔剣に囚われる。
復讐が果たされなければ、刀は長い年月をかけて所持者の魂を蝕んでいく。

次の満月の晩に術者をこの刀で斬れば呪いは破れるが、妖魔殺しの力も失う。
メインフェイズ終了時、所持者は「仇を討つ」か「呪いを断つ」かを選ぶこと。

⇒ロトの紋章の魔剣ネクロスとサーバインみたいになる
  すべての妖魔を憎むようになり、妖魔を見ると周りを顧みず襲い掛かるバーサーカーとなる
  周りにいる人間なども、邪魔になるなら傷つける事もいとわない
  憤怒の刀によってつけられた傷は、まともな方法では呪いによって血が止まらなくなる
  解呪が出来なければ確実に死に至る刀である

  ただし、比良坂機関としては、強力な妖魔が出現したときにこの刀の存在は国益となる
  ※術者は使い捨て、国益の方が大事
  また、万が一トラブルがあれば比良坂機関の責任をもって術者を消せばよい
  そのため黙視されている
 
  呪いは呪い返しによって解呪可能
  ここでは、術者である滝川の血が必要となる
  ※よって、必ずしも滝川を殺す必要はない

【憤怒】パッシブ
空蝉の刀の所有者は、敵にダメージを与えた際に+3の接近戦ダメージを追加で与えられる

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PC1
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[ハンドアウト]
あなたとPC2はきょうだい弟子で、家族同然に育った。
だが、五年前のある日、あなたたちの師は狗の姿の妖魔によって殺された。
それからというもの、日々過酷な修行を積んできた。
強くなるために。使命：【師匠の仇を討つ。】

[秘密]
仇は憎い。憎くてたまらない。
だが、時折思うのだ。
復讐に囚われることは、はたして師の望むところなのだろうか、と。
このところ様子のおかしいPC2のことも気がかりだ。
あなたがPC2にプラスの感情を取得しているならば、
好きなタイミングで使命を【PC2を守る】に変更することができる。

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PC2(NPC) いしむらしんや
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[ハンドアウト]
師はかつてみなしごであるあなたを引き取り、大切に育ててくれた。
温かく居心地のよかった三人の家は、今はもうない。
仇を討つと墓前に誓った。
そのためならば、どんな犠牲も厭わない。
使命：【師匠の仇を討つ。】

[秘密]
どうしても力が欲しい・・・PC2は敵に対抗するための強力な武器を求める中で
滝川の噂を聞き、彼の元を訪れた。
先の妖しい新月の晩、滝川はにやりと笑うと一振りの刀をPC2に渡す。
「お前の求める力は、此処にあるぞ」――と。
あなたはプライズ「空蝉の刀」に魅入られている。
これを手放したとき、使命を【PC1を守る】に変更してもよい。
ただし、自分からこのプライズを譲渡することはできない。



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滝川晴亮　はるあき
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比良坂所属の人。
国の特命を受け、呪力を帯びた武器を開発している。
その武器には呪印として滝川家の家紋が武器に刻まれる。

[ハンドアウト]
国の特命を受け、様々な呪力を帯びた武器を開発している
しかし、優れた武器には相応のリスクが伴う。
求めてきたものには武器を提供するが、それはすべて国益のため…

研究者としては心苦しいが、これも仕方のない定めなのだ。

使命：【国益のため呪いの武器を開発する】

[秘密]
実は斜歯の抜け忍である。
あまりにも危険すぎる忍具を作るため、始末されそうになったが抜け出してきた。
これまでも強力な呪いを利用した忍具を作ってきた。

あくまでも国として動いているため、自分から武器を渡したりはしないが
訪れたものの復讐心を煽り、「臨床実験」と称して実験台にしている。

人の命をなんとも思っておらず
優れた武器を生み出す事、これが滝川の生きがいである。
それが恨みを買う事となっても。

使命：【何を犠牲にしても優れた武器を作り出す】

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こもりかつのり
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上忍の師匠。
孤児を引き取り育てていた心優しい男。（イメージはカカシ）
天狗に敗れた。

##メインの流れ
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プレイヤーの1行動をサイクルとよぶ
ドラマor戦闘シーンのいずれかとなる。

ドラマが終われば、３つのうちどれかができる
どれも特技どれか選んで判定する。5以上なら成功
・回復・・・1回復する
・情報収集・・・【秘密】か【居所】を知れる
・感情判定・・・感情を得る


4サイクル回ればクライマックス

接近ダメ：ランダムにダメージ
射撃ダメ：受けた方が選べる
集団戦ダメ：変調をランダムに受ける


##シナリオ
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PC2を救うか、敵を討つか。

できる事
1:PC2の秘密を暴く(判定、または戦闘)
  ⇒成功or勝利で回想シーン。武器を含めて秘密を公開
  ⇒失敗or敗北で4の情報GET
2:仇の情報収集⇒秘密というか、詳細な特技情報が解る
3:刀の情報収集⇒滝川関連のコマンド開放
4:刀を奪う(PC2と戦闘になる)
5:滝川の情報収集(居所を探る)
6:滝川に会う(PC2が同行しており、呪いを解き放つためには戦闘になるかも。PC1だけだといい大人として会話が起きるだけ)

クライマックスは以下の5通り
・滝川と戦闘(TRUE)⇒PC2が呪いから解き放たれる。※居所を知らないと選択不可。
・武器を捨てて何も倒さずEND(NORMAL)
・刀を持たず熊襲と戦闘(NORMAL) ※かなりきつい戦闘になる。というか負けると思う。
・どちらかが刀を持ったまま熊襲と戦闘(BAD)⇒倒しても倒さなくても、魂がやられてしまう。
・武器を持ったまま何も倒さずEND(BAD)⇒最終的に呪いにやられてしまう。
※まあTRUEかBADなのかは、PC1の使命次第だけどね。

マスターシーンにより、PC1の警戒をPC2よりも刀、に誘導してミスリードさせる。
刀の破棄、破壊、奪取に寄せさせる！
でも実際はPC2の秘密を知らないと、TRUEに至りにくい。
PC1による説得がない場合は、PC2はメインフェイズ終了時に「熊襲を倒す」事を決断する。

PC1の判断のためには、PC2の秘密を明かす必要がある。
PC2は原則別行動で、もし同行したい場合はPC1から依頼しに行く必要がある。
PC2の【居所】はPC1はすでに知っているものとする。

PC2は会話の中では秘密について絶対に話さない。
表面上の情報のみを話す。
「この刀は貰ったものだ。
  復讐心に呼応して、刀身に魂が宿り、魔剣となるらしい。
  今の俺には丁度いいものだ。この力があれば、不死の妖魔の息の根を止めることもできるだろう。」
また、PC2はこの刀がどういうものかは知っているので絶対にPC1には渡さない

「誰からもらったか？それはたとえお前であっても話すわけにはいかない。どうしてもというなら受けて立つが・・・どうする？」

秘密を知るためには、情報判定に成功するか、戦闘で勝つかどちらか。

PC1の秘密が判明していない状態での説得は戦闘になる。
※この戦闘では、お互い死にはしない。また、PC2は刀を使わない。

情報判定により、以下の情報が取り出せる
・PC2の秘密を暴く⇒刀の秘密もわかる

・刀について情報判定⇒滝川のものとわかる(見るからに危険そうな漆黒の刀身かつ、滝川の呪印をもつ)
「あなたは師匠から聞いたことがあった。滝川の武器には気を付けろ・・・と。」
  強力な力を得る代わりに、何らかの代償を持つため、警戒せよといわれている

・刀を奪っても、秘密はわからない。
  しかし、以下のヒントが渡される。
「この刀があれば、どんな敵でも葬れる気がする。この刀を手放したくない、なんとなくそう感じる。」

・滝川について情報判定
  「滝川とは本名ではない。居所は常に点々としている。
 
  自分から武器を渡したりはしないが乞えば武器を譲渡してくれるという。
  なぜそれを渡すか、目的は不明。
  武器を受け取ったものの末路は大抵悲惨なものである。
  しかし、それでも様々な理由があって滝川の元を訪れる者は後を絶たない。」
  これとともに、居所が判明する。


・滝川に会えば、刀の秘密について教えて貰える。
  ただし、「滝川の血により解呪可能」という事実は伝えられない。
  「それは彼も承知の上で、刀を譲渡したのだがね？」
  「これを聞いた君が、どうするかは自由にしてくれたまえ」
  ※呪いの「解呪方法」を質問する場合は、判定を行う。

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導入のマスター
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どこかはわからないが、薄暗い事務室。
そこに、一人の男が座っていた。
男は窓から月を見上げ、つぶやく。
「満月の夜まであと4日、か。彼は無事に復讐を遂げられるだろうか。」

机の上に置かれた呪印が胎動するように、怪しく光る。
「アレが完成する日も近い。…楽しみだね」

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最初の導入
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仇の犬・・・天狗が現れたのは5年前の満月の夜…
上忍であった師匠は敗れ、帰らぬ人となった。

4日後の満月の夜が、再来の時だと考えられている。

PC1は、PC2とともに復習を誓い合い、この日まで修行を続けてきた。
準備は万全のつもりではあるが、まだできる事はあるはずだ。

それに、最近兄弟弟子のPC2も気がかりである。
最近、見慣れぬ刀を肌身離さず持ち歩いている。
あの刀は一体なんなのか・・・確かめてみても良いかもしれない。

さて…PC1はどうするか。

PC2「俺はギリギリまで修行する。満月の夜にまた会おう」



##戦闘情報
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PC1,PC2(NPCの性能)
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中忍
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手裏剣、飛術(跳躍)、刀術、傀儡の術(操る)、野戦術、千里眼の術(遠くを見通す)
春雷　間合1、コスト2。ダメージ2
飛燕　間合なし、コスト2、同じプロットに誰もいないとき生命力-1して、飛術判定が通ればもっかい行動できる
降魔　間合なし、隠忍か妖魔に射撃ダメージ1追加。絶対防御で軽減不可。
奥義はクリティカル　間合い1の相手に4ダメ。攻撃技として使う

アイテムは２個まで持てる
兵糧丸・・・ＨＰ１回復or変調１つ回復。いつでも使える
神通丸・・・自分のサイコロ降りなおす
遁甲符・・・誰かのサイコロ降りなおさせる


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熊襲＝>天狗(テンク)(p199)
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本来申請なハズの生き物だが
汚れてしまい毒々しい漆黒の犬になっている
さながら彗星のように、一挙動ごとに黒く揺らめく残像が見える
※ブラックホールのもわもわみたいなイメージ

不死身であり、過去にも討伐を試みたが不活化させるだけにとどまっている
数年に一度、満月の夜にだけ力を得て、暴れる妖魔である
現在のところ、5年周期で現れる事が観測されている

HP20
水、添削、飛、生存、隠蔽、毒、地の利、幻術
兵糧1、遁甲1

接近戦攻撃　間合い1　p78　ダメ1
外縛陣　間合い5 p80　間合い以内なら全員1だめ
天狗　間合い0 コスト1 p92
毒果　コスト4 p101　誰かが兵糧使ったら、相手は任意に特技を選び、それを汚れにする
猟犬　p172　自分のプロットを好きに動かして攻撃できる
見越　p172　自分の間合いすべてが+1、追加で射撃ダメ+1
疾風　p85 ファンブルを強制的に3にする
荒吐　p173　奥義を受けたら奥義破り判定をし、成功したら接近2ダメ

[奥義]
クリ、範囲、妨害、不死身

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滝川晴亮-黒幕(p188)
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HP8
接近戦　間合い1 p78
社会戦　p98　居所が分かってる奴に集団戦1ダメ
沈黙　p98情報共有無効
感情操作　コスト１　p83　攻撃が成功したら相手の感情を好きに変更できる
プロット制限　コスト３　p83　相手は3以降のプロットを出せない
万華鏡　間合い3 p80　射撃２ダメ

[奥義]
不死身、判定妨害